個人再生認可決定(弁済率14%)
約2年かかった個人再生事件が,ようやく終結しました。
独立したばかりのときに,受任した事件です。
多額の債務があり,破産もやむなしかと考えたのですが,せっかく購入されたご自宅を失いたくないというご希望があったため,個人再生を選択しました。
安定したご収入のある方でしたが,ご資産もある方だったので,給与所得者等再生の手続きだと,かなり弁済率が高くなってしまいます。
弁済率をできる限り下げるため,小規模個人再生を選択し,清算価値を調整しつつ,慎重に進めていきました。
清算価値を調整と言っても,何か,やっちゃいけないことをしているわけではないですよ!
後から定期預金が見つかったり,と,ハプニングもありましたが,ご依頼者様のご協力のおかげで,弁済率約14%と相当低く抑えて,再生計画を通すことができました。
今回のケースでは、2000万円近く債務を減額できました。
最低弁済率が設けられていますので,詳しくは弁護士にお尋ねください。
このように,もともとの借金の額をどれだけ抑えられるか,すなわち弁済率はご依頼者様の関心どころとなります。
資産をほとんど残したまま債務整理できるのが,個人再生の良いところですね。手続きはややこしいですが,検討の価値はあります。
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